【選手フォーカス】堀田賢慎|救援で見えてきた安定感と18試合連続無失点
巨人・堀田賢慎が2026年に救援で見せている安定感に注目。ドラフト1位入団からトミー・ジョン手術、育成契約、支配下復帰を経て、18試合連続無失点を記録するまでの歩みと、好投を支えるチェンジアップ、今後への期待をまとめました。
2019年ドラフト1位で巨人に入団した堀田賢慎。
入団直後の右肘手術、育成契約、支配下復帰を経験し、その後も先発として一軍定着を目指してきた。
そして2026年。これまでとは少し違う形で、救援投手として存在感を大きくしている。
8月21日の広島戦でも1回を無失点に抑え、これで18試合連続無失点。今季の投球を見ていると、ドラフト1位として期待されてきた右腕が、ようやく一軍のブルペンで自分の居場所をつかみ始めているように感じる。
試合・期間のメモ
- 日付:2026-08-21
- 対象:現在まで
- 選手:堀田賢慎
- 球団:読売ジャイアンツ
この選手に注目した理由
最近の堀田を見ていて、一番感じるのは安心感がかなり増したこと。
8月20日のDeNA戦では3点リードの7回を任され、1回無失点。これで17試合連続無失点となった。
翌21日の広島戦でも、先発ハワードの後を受けて6回に登板。安打を1本許したものの、1回を無失点に抑えて18試合連続無失点まで伸ばした。
少し前まではビハインドや大量リード時の登板が多い印象だったが、最近は点差の小さい試合でも登板するようになっている。
単純に連続無失点の数字がすごいだけでなく、「この場面を堀田に任せる」という起用が増えてきたことにも、今季の評価の高さを感じる。
2019年ドラフト1位で巨人入り
堀田は青森山田高から2019年ドラフト1位で巨人に入団した。
この年の巨人は1巡目で奥川恭伸、再抽選で宮川哲を指名したものの、ともに抽選で外れ、その後に堀田を指名している。
高校時代から力のあるストレートを投げる右腕として期待され、将来の先発候補としてプロ生活をスタートした。
ただ、そのスタートは順調なものではなかった。
入団直後のトミー・ジョン手術と育成契約
プロ1年目の2020年、新人合同自主トレ中に右肘の痛みを訴え、4月に右肘内側側副靱帯再建術、いわゆるトミー・ジョン手術を受けた。
ドラフト1位で入団しながら、一軍どころか実戦登板にもたどり着けないまま長いリハビリ生活に入ることになった。
さらに同年オフには育成選手として再契約。
期待のドラフト1位から、背番号3桁で支配下復帰を目指す立場になった。
もちろん手術を受けた時点で長期間のリハビリが必要になることは分かっていたと思うが、プロ入り直後からかなり大きな遠回りをすることになった選手だと思う。
2022年に支配下復帰、プロ初登板で初勝利
長いリハビリを経て、2022年3月に再び支配下登録された。
背番号は現在もつけている「91」。
そして同年3月31日のヤクルト戦でプロ初登板初先発を果たす。
この試合では6回5安打無失点。プロ初登板で初勝利を挙げた。
入団直後に手術を受け、育成契約を経験した選手が、そこから支配下へ戻り、初登板で勝利。
当時はここから先発ローテーションに定着していくことを期待したくなる内容だった。
ただ、その後も一軍で安定して結果を残し続けるところまでは簡単には進まなかった。
一度結果を残しても、一軍定着までは届かなかった
堀田の一軍成績を見ると、2022年は8試合に登板して2勝3敗、防御率6.29。
2023年は3試合、防御率8.10と登板機会自体が少なかった。
一方で2024年は17試合に登板して3勝3敗、防御率2.45。51回1/3を投げており、一軍でも結果を残せるところを見せたシーズンだった。
しかし2025年は8試合、0勝1敗、防御率5.24。
良いシーズンがあっても、そのまま一軍の先発ローテーションに定着できたわけではなかった。
だからこそ、2026年の投球はかなり印象が違って見える。
2026年は救援で存在感
今季の大きな変化は、先発ではなく救援として起用されていること。
8月20日時点で24試合に登板し、防御率0.34。すでに一軍での登板数は自身最多となっている。
そして21日の広島戦でも1回無失点。
今季は短いイニングを任される中で、大きく崩れる場面がほとんどない。
先発なら球数や長いイニングを考える必要があるが、救援では持っている球を一人ひとりの打者に対して使いやすい。
今季を見ている限りでは、この役割が堀田にかなり合っているように感じる。
もちろん将来的にもう一度先発へ戻る可能性もあると思う。
ただ、今は無理に先発という形にこだわるより、現在の救援での投球を続けて一軍で確かな立ち位置を作っていく方が楽しみになってきた。
安定感を支えるチェンジアップ
今季の堀田について特に気になるのがチェンジアップ。
杉内投手チーフコーチは、堀田のチェンジアップについて、打者から真っすぐに見えやすい「特殊なチェンジアップ」と評価している。
堀田自身は中学時代に投手を始めてから、チェンジアップそのものは大きく変えていないという。
新しく覚えた球種によって急に結果が出たというより、以前から持っていた球を、今は自信を持って使えるようになっているところが面白い。
ストレートだけで押すのではなく、打者のタイミングを外す球をゾーン内でも使える。
このチェンジアップがあることで、ストレートもより生きているように見える。
「今年無理だったらクビ」という覚悟
今季の好投を見るうえで印象に残ったのが、本人がシーズン前から持っていた危機感。
堀田は2026年について「今年無理だったらクビという覚悟」で始まったシーズンだったと話している。
2019年ドラフト1位とはいえ、すでにプロ7年目。
2024年には一軍で結果を残したものの、2025年は8試合の登板にとどまった。
ドラフト順位だけでいつまでも待ってもらえる立場ではないことは、本人が一番分かっていたのだと思う。
そのシーズンで、自身最多となる登板数を更新し、18試合連続無失点まで来ている。
ここまでの経歴を考えると、今季の数字にはより大きな意味があるように感じる。
これから見たいのは勝ちパターンでの立ち位置
今後一番注目したいのは、連続無失点記録がどこまで伸びるかだけではない。
それ以上に、巨人のブルペンでどんな役割を任されていくのかを見たい。
8月20日は3点リードの7回。
21日は1点リードの6回。
以前よりも明らかに重要な場面で登板する機会が増えている。
田中瑛斗や赤星優志らもいる中で、堀田が7回前後を任される投手として定着するのか。
連投や接戦でも今の安定感を維持できれば、終盤戦の巨人にとってかなり大きな存在になるはずだ。
堀田賢慎を見て感じること
ドラフト1位で入団したときは、将来の先発ローテーション候補として期待していた。
プロ初登板で初勝利を挙げたときも、ここから先発として伸びていくのかなと思っていた。
ただ、手術から復帰して以降も順調なことばかりではなく、一軍で結果を残した年があっても定着には届かなかった。
それが2026年は、救援という新しい形で一軍に欠かせない投手へ近づいている。
最近は堀田がマウンドに上がると、以前よりかなり安心して見られるようになった。
「ドラフト1位だから期待している」という段階から、「今の投球内容を見て期待できる」という段階に変わってきたように思う。
18試合連続無失点という記録がどこまで続くのか。
そして記録以上に、シーズン終盤でどれだけ重要な場面を任される投手になっていくのか。
これからも堀田賢慎の登板を楽しみに見ていきたい。
次カードで見たい3つ
- 1.打順・起用などで注目する点石塚
- 2.状態を確認したい選手中山
- 3.登板状況を見たい投手堀田
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